「ちょっと聞いてみたい」だけでもOK! ツールや業務効率化についての相談をすべて1対1で丁寧にお答えします。 まずはお気軽にメッセージをどうぞ!LINE公式アカウントはこちら!
「毎朝9時の競合チェック」「毎週月曜のSEOレポート」「夜中のPRまとめ」——こうした繰り返し作業を、ラップトップを開いている間だけしか動かせないのは、もったいない状態です。2026年4月、Anthropicがこの悩みに答える新機能「Scheduled Remote Agent」(公式名「Routines」)をリサーチプレビュー公開しました。日本語での実務解説はまだ少なく、仕様翻訳止まりの記事が目立つ段階です。
● `/loop`・Desktop・Cloud Routines の3択をどう使い分ければいいか分からない
● cron 記法が読めないため、定期実行は自分には関係ないと諦めていた
● 営業・マーケ・広報の”朝の準備”を AI に任せたいが、どこから始めればいいか分からない
本記事では、①Claude Codeの定期実行3種類を業務目的から逆引きできる比較表、②地道ラボが実際に回している自社 cron 運用表、③営業・マーケ・広報の非エンジニア3部門テンプレの3点で、今日から”朝5時に働く社員”を1人雇うところまでを案内します。
ターミナルを閉じたら止まる AI、という時代が終わった
これまでの「Claude Code」は、CLIを開いている間だけ動くツールでした。ラップトップを閉じれば止まり、出張や外出のタイミングで毎朝の作業が穴あきになるという制約が残っていました。2026年4月、Anthropicが公開した「Routines」(当初の別称が「Scheduled Remote Agent」)は、この前提を根本から変える機能です。
大きな違いは、処理が Anthropic のクラウド側で無人実行されることにあります。公式ドキュメント「Automate work with routines」では、スケジュール・API・GitHubイベントの3種類のトリガーから無人で Claude を起動できると明記されています。
ラップトップを閉じても、夜眠っている時間帯でも、決めた時刻に Claude が自動で動き出して仕事を終わらせておいてくれる状態が手に入ります。本記事の結論を一行で言えば、「毎朝9時のあの作業」を Claude に丸投げできる、ということです。
Claude Code の定期実行は3種類ある──業務目的から逆引きする
公式ドキュメントで提示されている3択は、機能リファレンスとしては整理されていますが、「誰のどんな業務に、どれが向くのか」までは教えてくれません。ここでは業務目的の列を足した逆引き表で提示します。最大の分岐点は「マシンを閉じても動くか」の1列です。
| 使い分け | 実体 | 代表ユースケース | マシンOFFでも動く | 最小間隔 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| /loop(セッション内) | 開いている CLI 内 | デプロイ完了を10分おきに確認→通知 | ✕ | 1分 | 作業中の見守り用途 |
| Desktop Scheduled Tasks | 自分の PC | 社内NASのCSVを毎朝集計 | ✕ | 1分 | ローカル資産を扱う担当者 |
| Cloud Routines | Anthropic クラウド | 毎朝6時に競合PR要約・週次SEOレポート | ◯ | 1時間 | 全員(非エンジニア含む) |
「マシンを閉じても動いてほしい業務」が含まれる瞬間、選択肢は Cloud Routines 一択になります。逆に、秒単位・分単位のポーリングや、ローカルファイル操作が絡む処理はマシン側に残すのが素直な設計です。
Routines の中身──3つのトリガーで”勝手に動く社員”が完成する
Routines のトリガーは3種類あり、単独でも組み合わせても使えます。公式ドキュメント「routines」に定義されているトリガーは次のとおりです。
1つ目の「Schedule trigger」は、hourly/daily/weekdays/weeklyのプリセットに加え、カスタム cron 式にも対応します。「毎朝8時」「平日18時」「月初1日8時」といった定番パターンはすべてここで組めます。
2つ目の「API trigger」は、監視ツールの Webhook や社内のバッチから `curl` で `/fire` エンドポイントを叩くと Routine が起動する仕組みです。
3つ目の「GitHub trigger」は、`pull_request.opened` のような GitHub イベントをきっかけに自動起動します。3トリガーは同一 Routine 内で合成可能で、「夜間 Schedule + PR 起動 + 外部 Webhook」を1本の Routine に束ねて回せます。
> 指示文例:`curl -X POST https://api.claude.com/v1/routines/{routine_id}/fire -H “anthropic-beta: experimental-cc-routine-2026-04-01″`(API trigger で外部 Webhook から Routine を手動発火する最小形)
`/schedule` コマンドの使い方──cron 記法を覚えなくていい
非エンジニアにとっての最大のハードルは「cron 記法が読めないこと」だったはずです。`0 9 * * 1-5` と言われて「あ、平日9時ね」と即答できる人は、社内に何人いるでしょうか。Routines ではこの問題を、「`/schedule` コマンドに日本語で話しかける」という設計で解決しています。
`/schedule daily at 9am: 主要競合3社のPRを要約してSlackへ` のように自然言語で書けるのが基本で、Claude が裏側で cron 式に変換し、登録前に「この cron 式で合ってますか?」と確認を返してくれます。
付随コマンドとして `/schedule list`(一覧)・`/schedule update`(編集)・`/schedule run`(手動実行)も用意されており、GUI からは `https://claude.ai/code/routines` で視覚的に編集できます。
| 目的 | /schedule 自然言語 | 変換される cron 式 |
|---|---|---|
| 毎朝9時に情報収集 | daily at 9am | 0 9 * * * |
| 平日夕方のレポート | weekdays at 6pm | 0 18 * * 1-5 |
| 週次SEOチェック | mondays at 7am | 0 7 * * 1 |
| 月初ディープリサーチ | monthly on the 1st at 8am | 0 8 1 * * |
| 日次PRまとめ | daily at 10:30pm | 30 22 * * * |
参考までに cron 式の読み方だけ押さえておきましょう。5つのフィールドが「分・時・日・月・曜日」の順に並ぶだけです。
| 位置 | 意味 | 値 |
|---|---|---|
| 1 | 分 | 0–59 |
| 2 | 時 | 0–23 |
| 3 | 日 | 1–31 |
| 4 | 月 | 1–12 |
| 5 | 曜日 | 0–6(0=日) |
> 指示文例: `/schedule weekdays at 7am: 直近24時間にマージされた PR 一覧を取得し、各PRの影響範囲と動作確認観点を3行ずつで要約して、Slack #dev-daily に投稿してください。`
実際にスケジュール表回りしてみると(サンプル)
実運用されていない記事ほど読者の時間を奪うものはありません。ここでは地道ラボが自社で回すと仮定して Routine を、公開します。
| 時刻・頻度 | Routine名 | トリガー | 仕事内容 |
|---|---|---|---|
| 毎週月曜 7:00 | seo-scan-weekly |
Schedule | suggest-tracker で Google サジェスト週次スナップ→差分レポート |
| 毎月1日 8:00 | openseo-deep-research |
Schedule | 注目KW上位5本を openseo-research で深掘り→Notion へ |
| 毎晩 22:30 | pr-summary-nightly |
Schedule + GitHub | 当日マージ済み PR を集約し Slack に”今日の変更”投稿 |
| 毎朝 9:00 | handoffs-inbox-check |
Schedule | Notion Handoffs Inbox の未処理タスクを要約→Discord DM |
| 随時 | sentry-alert-triage |
API | 監視ツール Webhook 起動・スタックトレース要約 |
試しに運用すると気づくことがいくつかあります。最小間隔1時間の縛りは実務上ほぼ問題にならないこと、実行時刻に数分のジッタ(ゆらぎ)が入る前提で設計すること、そして失敗時に自動再実行する Routine を1本別で立てておくと安心だということです。
> 指示文例: `/schedule mondays at 7am: scripts/suggest_tracker.py run を実行し、marketing/suggest-tracking/watchlist.txt の全キーワードで Google Autocomplete を取得してください。差分レポートを marketing/suggest-tracking/reports/YYYY-MM-DD.md に保存し、新規サジェストがあれば Slack #seo-daily に通知。`
非エンジニア3部門の cron 設計テンプレ──営業・マーケ・広報
Routines の真価は、非エンジニア部門の”朝9時業務”を丸ごと cron に載せられることにあります。ここでは営業・マーケ・広報の3部門について、そのまま `/schedule` に貼って使えるテンプレを用意しました。
| 部門 | cronで回せる仕事 | /schedule 指示文テンプレ | 期待効果 |
|---|---|---|---|
| 営業 | 毎朝7時に主要競合3社のプレスリリース要約 | daily at 7am: A社・B社・C社のIRページと公式ニュースをチェックし、昨日17時以降の新規リリースを3行要約で Slack #sales-intel に投稿 | 商談冒頭の競合認識が常に”昨日時点” |
| マーケ | 毎日18時に広告数値CSVの前日比サマリ | weekdays at 6pm: Drive の ad-report/ 最新CSVを読み、CPA・CVR の前日比と要因仮説を3点、メール下書きに作成 | 週次レポート作成時間ゼロ |
| 広報 | 毎週金曜16時に自社プレスから note 下書き生成 | fridays at 4pm: 今週配信済みの自社プレスリリースを読み、背景ストーリーを1,200字程度で note 下書きに整形し Notion の広報note下書きDBに保存 | オウンドメディア更新の滞留解消 |
3本とも共通しているのは、情報の取得→要約→保存先指定までを1つの `/schedule`に畳み込んでいる点です。「どこから読むか」「どう整形するか」「どこに置くか」の3つさえ決まれば、あとは Claude が毎日勝手にこなします。開発組織の Zenn 記事(dely)では、類似の定期処理導入で週4.5時間の削減を定量化した事例も公開されています。
> 指示文例(マーケ部門 拡張版): `/schedule weekdays at 6pm: Google Drive の “ad-report-YYYY-MM-DD.csv” 最新1件を取得し、キャンペーン別に①消化・②CPA 前日比・③CVR 前日比をテーブルに整理。異常値があれば要因仮説を箇条書きで添えてメール下書きに保存。`
まとめ──「人を雇う前に、cron を書け」
スケジュールに載せた瞬間、その作業はあなたの手から離れます。Routines はまだ研究プレビュー段階なので、仕様変更のリスクは残ります(API 呼び出しには `experimental-cc-routine-2026-04-01` の beta header 指定が必要です)。それでも、まず1本、何でもいいから登録してみることが最大の学びになります。地道ラボでは今後も Claude Code 特化の情報発信と、中小企業向けの自動化伴走を続けていきます。
「毎朝9時のあの作業」を、明日から Claude に任せてみませんか。スケジュールに載せた瞬間、その作業はあなたの手から離れます。
最後に
「ちょっと聞いてみたい」だけでもOK! ツールや業務効率化についての相談をすべて1対1で丁寧にお答えします。 まずはお気軽にメッセージをどうぞ!LINE公式アカウントはこちら!
地道ラボでは、Claude Code Routines の**”最初の1本”設計支援**を LINE で無料配布しています。あなたの業務を聞き、`/schedule` にそのまま貼れる指示文テンプレと、cron 式のレビューをセットでお渡しします。
申し込みは LINE で「朝5時の社員」または「cron テンプレ」とメッセージを送るだけです。
大げさなコンサルティングではなく、明日から試せる具体的な一歩をお伝えするのが私たちのスタイルです。
ラップトップを閉じても動き続ける”もう一人の社員”を、今日ここから雇ってみませんか。
次の一歩として、まずは「自分が毎朝繰り返している15分以下の作業」を一つ教えてください。その作業を、具体的に `/schedule` 自然言語指示文・cron 式・想定アウトプットの3点セットで提案します。
引用・参考URL
– Automate work with routines — Claude Code Docs(公式英): https://code.claude.com/docs/en/routines
– スケジュールに従ってプロンプトを実行する — Claude Code Docs(公式日): https://code.claude.com/docs/ja/scheduled-tasks
– Anthropic Engineering — Managed Agents: https://www.anthropic.com/engineering/managed-agents
– Claude API Reference — Routines Fire: https://platform.claude.com/docs/en/api/claude-code/routines-fire
– Claude Code Adds Cloud Routines for Scheduled AI Tasks(winbuzzer, 2026-04-16): https://winbuzzer.com/2026/04/16/
– 定常業務を自動操縦にする — Claude Code スケジューラーの育て方(Zenn dely): https://zenn.dev/dely_jp/articles/cf19634b63015b


コメント
コメント一覧 (2件)
[…] ちなみに、議事録のテンプレを Skills として登録しておくと、毎回の指示文を短縮できます。地道ラボの伸びている記事「Claude Code Routines × Cron で定期実行する」と組み合わせると、毎日 17:00 に「今日の商談議事録をまとめて」を自動で走らせる運用も組めます。 […]
[…] Skills を起動するClaude Code Routines × Cron で定期実行するを併せて読むと、Skill […]