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OpenClaw 指示・テンプレート|意図と違う動作を防ぐ6項目の型とテンプレ3選 — vol.4

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OpenClawに作業を頼んでみたら、思ってもいないファイルを動かされてしまった……。そんな「意図と違う動作」はなぜ起きるのか。原因はAIの性能ではなく、ほとんどの場合「指示の出し方」にあります。

  • 指示の出し方が悪いのかもしれないが、何を変えれば良いか分からない
  • どこまで明示すればAIが正しく動くか、基準が欲しい
  • まずは失敗しないタスクの形から始めたい

本記事では、AIエージェントへの指示が失敗する典型パターンと、「1回で終わる」タスク設計のテンプレート・活用例3つをまとめます。テンプレートを使うだけで、意図と違う動作の大半は未然に防げます。

目次

「暴走」はほぼ指示の曖昧さから起きる — 失敗パターン3つ

AIエージェントへの指示が失敗するときには、いくつかの典型パターンがあります。これを知っておくだけで、「何が原因だったか」を素早く特定できるようになります。

① 目的が曖昧:「いい感じにして」では判断できない

「このフォルダを整理して」という指示を出したとします。整理とは何を意味するのか、AIは手がかりを持ちません。ファイルを日付順に並べ替えるのか、フォルダ分けするのか、重複ファイルを削除するのか。AI は目的を自分なりに解釈して動くため、そのまま実行させると「なんか全部移動されてしまった」という状況が生まれます。

② 禁止事項が未定義:何でも触っていいと解釈される

「請求書フォルダのファイルを確認して」と指示しても、「確認だけ」という制約を明示していなければ、AIは確認しながら何かを修正したり移動したりすることを試みるかもしれません。「読むだけでいい」「変更してはいけない」という禁止事項は、明示しない限り制約として機能しません。

③ 停止条件がない:いつ終わるか分からず処理が続く

「Webサイトを調べてまとめて」という指示に停止条件がなければ、AIは延々とページをたどり続けることがあります。「3ページ調べたら止まる」「エラーが出たら止まって報告する」という条件がなければ、どこで終わるかは予測できません。

「意図と違う動作」の原因TOP:目的の曖昧さ
「いい感じに」「うまくやって」「適切に」という表現は、AIへの指示として機能しません。何を達成したいかを1文で書けるようになるまで、指示の送信を保留してください。

3つのうち最も多いのは①の「目的の曖昧さ」です。 何を達成したいかを1文で書けない指示は、AIには伝わっていないと考えてください。「いい感じに」「うまくやって」「適切に」という表現は、指示としての情報量がゼロに近いです。

1回で終わるタスク設計テンプレート

意図と違う動作を防ぐために、指示の「型」を決めておくことが有効です。以下のテンプレートを使うことで、OpenClawへの指示が格段に明確になります。


【目的】 :何を達成したいか(1文で書く)
【禁止】 :やってはいけないこと(箇条書き)
【対象】 :操作していいファイル・フォルダ・URL
【手順】 :大まかなステップ(番号付き)
【確認】 :完了の判断基準(何が起きたら「終わり」か)
【停止条件】:これが起きたら止まって報告すること

各項目の意図を補足します。

【目的】 は「何のためにやるか」を1文で書く場所です。「ファイルをコピーする」ではなく「2024年度のレポートを印刷用フォルダにコピーする」のように、主語と対象を明確にします。

【禁止】 は「やってはいけないこと」の箇条書きです。削除してはいけない、変更してはいけない、特定のフォルダに入ってはいけない、などを具体的に書きます。ここを書かないと「禁止されていないことは何でもしていい」と解釈される可能性があります。

【対象】 は操作を許可するファイル・フォルダ・URLを明示します。対象の範囲が曖昧だと、意図しないファイルまで触られるリスクが高まります。

【手順】 は「大まかなステップ」の番号付きリストです。詳細すぎる必要はありませんが、「まず〇〇を確認してから、次に〇〇をする」という順序を示すことで、処理の流れを制御できます。

【確認】 は「完了の判断基準」です。何が起きたら(何が存在したら、何が出力されたら)タスク完了とみなすかを書きます。この項目がないと、AIは「終わり」を判断できず処理が迷走します。

【停止条件】 は「止まって報告するトリガー」です。「エラーが出たら止まる」「対象が見つからなかったら報告する」など、AIが自己判断で進め続けてはいけないケースを書きます。

最低でも3項目を書いてから送信してください
【目的】何を達成したいか(1文で)
【禁止】やってはいけないこと(箇条書き)
【停止条件】止まって報告するタイミング
この3つがあるだけで、意図と違う動作の大半は防げます。

「6項目すべて書けない場合は、せめて【目的】【禁止】【停止条件】の3つを必ず書いてください。」 この3つがあるだけで、意図と違う動作の大半は防げます。

テンプレート活用例①〜③

テンプレートを使った具体的な指示の書き方を3例紹介します。実際の業務に合わせてアレンジしてください。

例① 指定フォルダのPDFをリストアップする


【目的】 :2024年度契約書フォルダ内のPDFファイルの一覧をテキストファイルに出力する
【禁止】 :ファイルの移動・削除・編集をしない
      サブフォルダには入らない
【対象】 :C:\Users\takuto\Documents\契約書\2024年度\(直下のみ)
【手順】 :1. 対象フォルダ内のPDFファイルを一覧取得する
           2. ファイル名と更新日時を一覧にまとめる
           3. list_2024.txt として対象フォルダに保存する
【確認】 :list_2024.txt が対象フォルダに存在し、PDFファイル名が記載されている
【停止条件】:対象フォルダが存在しない場合・ファイルが0件の場合は止まって報告する

この例のポイントは【禁止】欄の書き方です。「ファイルを動かさない」だけでなく、「サブフォルダには入らない」という制約も明記しています。フォルダの深さまで制御することで、意図しない範囲の操作を防げます。

例② ブラウザで指定URLの情報を取得してテキスト保存する


【目的】 :指定URLのページ本文をテキストとして取得し、ファイルに保存する
【禁止】 :フォームへの入力・ボタンのクリック・ログインを試みない
      リンクをたどって他のページに移動しない
【対象】 :https://example.com/news/2026-03(このURLのみ)
【手順】 :1. 指定URLにアクセスする
           2. ページ本文のテキストを取得する
           3. news_20260303.txt として C:\Users\takuto\Documents\取得データ\ に保存する
【確認】 :テキストファイルが保存され、ページ本文が含まれている
【停止条件】:ページが取得できない・エラーが返る場合は止まって報告する

この例のポイントは【対象】にURLを明示する理由です。URLを指定しないと、AIは「関連するページを辿って詳しく調べる」という行動を取ることがあります。「このURLだけ」と明示することで、調査範囲を1ページに固定できます。

例③ Markdownファイルの見出し構造だけを整形する


【目的】 :指定Markdownファイルの見出し(#記号)の階層が正しくなるよう整形する
【禁止】 :見出し以外の本文を編集しない
      ファイルを削除・移動しない
      元ファイルは必ずバックアップしてから変更する
【対象】 :C:\Users\takuto\Documents\草稿\report_draft.md
【手順】 :1. 対象ファイルのコピーを report_draft_backup.md として同フォルダに保存する
           2. 元ファイルの見出し行を確認する
           3. 見出しレベル(H1>H2>H3)が正しく連続するよう修正する
           4. 変更後のファイルを保存する
【確認】 :report_draft_backup.md が存在し、修正後の report_draft.md の見出し階層が正しい
【停止条件】:見出し構造の意図が不明な箇所がある場合は止まって確認する

この例のポイントは【確認】と【停止条件】のセットです。「バックアップを作る」という手順を【手順】に入れ、バックアップの存在を【確認】の条件にしています。また、「判断が難しい箇所は止まって確認する」という【停止条件】を設けることで、AIが独断で進めることを防いでいます。

上手に使い続けるための3つのコツ

テンプレートを実際の業務に定着させるために、3つのコツを覚えておいてください。

使い続けるための3コツ(要約):
① 一度に1タスクに絞る
② 長い作業は小さいステップに分割して段階的に指示する
③ 初回は【確認】欄を細かく設定し、慣れたら緩める
この3つを習慣にするだけで、OpenClawの精度が段階的に上がります。

① 一度に指示するタスクは「1つ」に絞る。複数の作業を一つの指示に混在させると、優先順位が不明確になり、処理順序や依存関係のコントロールが難しくなります。「PDFを整理して、その後にExcelに転記して」という指示は、「PDFの整理」と「Excelへの転記」を分けて指示する方が安全です。

② 長い作業は小さなステップに分割して段階的に指示する。一度に大きなタスクを任せるより、小さなステップを一つずつ確認しながら進める方が、問題の早期発見につながります。各ステップの結果を目視確認してから次に進む習慣が、ミスの蓄積を防ぎます。

③ 初回は【確認】欄を細かく設定し、慣れたら緩める。 初めてのタスク設計では、完了基準を細かく書いておく方が安心です。同じタスクを何度も繰り返して問題ないことが確認できたら、徐々に確認項目を減らしていけます。最初の手間が、後の安心につながります。

指示の型を決めるだけで、「意図と違う動作」のほとんどは事前に防げます。テンプレートの6項目は、「AIに伝えるべき情報のチェックリスト」でもあります。 書いていない情報はAIには伝わっていない、という前提で指示を組み立てるのが基本の姿勢です。

地道ラボでは、OpenClawへの指示設計について、LINEで個別に相談を受け付けています。「この作業をうまく指示できない」「テンプレートをどう書けばいいか分からない」など、具体的な状況をそのまま送ってください。

申し込みはLINEで「OpenClaw 指示」と送るだけです。まずは「OpenClawに任せたい作業」を一つ教えてください。その作業に合ったテンプレートを具体的に提案します。

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